こちらは、フランスの老舗出版社エディション・マーム（Éditions Mame, Tours）より、20世紀初頭に刊行されたアンティーク書籍です。

ベージュのクロス装丁には、アール・ヌーヴォーのエッセンスを感じさせる優美なボタニカルモチーフの装飾枠が、深みのある緑がかったブルーで繊細に描かれています。

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本書が描くのは、19世紀後半、激動の時代を生きた国際義勇兵団の物語です。
1860年代、イタリア統一運動の波に揺れる教皇領を守るため、教皇ピウス9世の呼びかけに応じ、フランス、ベルギー、オランダ、そしてカナダなど世界中から集結したカトリックの若者たちがいました。彼らこそが、教皇庁ズアーブ兵 (Zouaves pontificaux) です。
彼らの勇敢な行いと、失われゆく教皇領への献身は、当時のヨーロッパにおいて「新しい十字軍」として熱狂的に支持されました。本書は、ヴィコント（子爵）の称号を持つ著者が、その壮絶な歴史と、義勇兵たちの日常生活を詳細な情景描写と共に後世に伝える、一級の歴史資料でもあります。
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100年以上の時を経たこの古書は、単なる読み物ではなく、空間を彩るフレンチアンティークのオブジェとして最高の魅力を発揮します。

タイトル： 『Les Zouaves pontificaux』（教皇庁ズアーブ兵）
著者： H.-M. de Mathuisieulx（ヴィコント・アンリ・メエール・ド・マチュイジュー）
推定年代： 1910年代（1913〜1914年頃）


※背表紙部分の糊付けが剥がれています。閉じた状態ではそこまで気になりませんが、開いた時に少し浮いてくる形になります。
※背表紙下の方に2cmほど破れあり


※ブロカント商品(一点もの)のため、性質をご理解の上ご購入くださいませ。
※特定商取引法をご一読の上、ご購入ください。
https://www.brocante-de-la-cocotte.jp/law

サイズ(約)：W12 H18.3 厚み2.5cm